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『古事記』 はじめに

日本神話『古事記

いまさらいうまでもないけれど、『日本書紀』とともに日本最古の歴史書。

しかし、これより以前にも実は歴史書はあった。

 

乙巳の変壬申の乱などにより、天皇家の歴史書『天皇記』『国記』『帝紀』『旧辞』等が焼失してしまった。

天武天皇の命を受けて、奈良時代和銅5年(712年)に、稗田阿礼(ひえだのあれ)という『帝紀』『旧辞』等の誦習を命ぜられた暗記力抜群の28歳の天才青年が語る暗誦を、太安万侶(おおのやすまろ)が編纂し、元明天皇に献上された。国内向けに天皇家の神格化のために使われたと考えられている。日本神話をもとにした。

これより8年あと、舎人親王らが天武天皇の命を受けて、『日本書紀』が養老4年(720年)に完成した。神代から持統天皇の時代までを書いている。『日本書紀』は、日本の正史として、大和朝廷の権威付けのために作られたと考えられている。文章が漢文で書かれてることから、中国への外交上の目的があったと考えられている。『古事記』とは違い、伝説的な要素はなく事実とされるもののみを集め、異聞も併記している。

そのため、『古事記』は物語が一本で比較的分かりやすい、『日本書紀』は脈絡がなく、時代ごとにあちこちの伝承を集めているため、分かりにくい。

『記』と『紀』の字の違い

古事記』は「記」なのに、なんで『日本書紀』は「紀」なの。実は私もそこまで考えていなかった。調べてみた。

「記」は、文章を書き「しるす」という意味がある。日記,記録,記事といった熟語からもわかるように、出来事やあったことなどをそのまま書き残しているときに使う字。

「紀」は、すじみちを立てて示したものやルール。紀行・世紀・風紀と言った熟語からもわかるように、流れや規則を表す時に使われる字。

そういう意味では、『古事記』は伝説的な事実ではない神話を含んでいるので記はふさわしくありません。しかし作られた目的が「天皇の神格化」ということを考え、「記」を使ったと考えれています。

ここでことわっておくけど、このころまだ「天皇」という言葉は使われていなかった。「天皇」という呼び名が定まったのは、おそらく天武天皇大海人皇子)の時代か、后がその後を継いで持統天皇となってからである。ここでは便宜上天皇とする。

さて、いちおう予備知識はこれくらいにして、本章からは現代語でショート風に書いてみた。


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