但馬国ねっと風土記

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第五章 但馬国は朝鮮半島南部への出兵基地だった?! 但馬国は朝鮮半島南部との国際ターミナルだった?!

第五章 但馬国朝鮮半島南部への出兵基地だった?!

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但馬国朝鮮半島南部との国際ターミナルだった?!

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突如、よそ者、しかも新羅の渡来人が大丹波では中心から離れた但馬に入っていて、但馬国を分立する。そのようなことが出来るのは、大和朝廷が関与しているからに他ならない。

それは半島南部との中継地として、但馬が有利であったからではないだろうか。

縄文人は海洋民族で早くから八丈島や南方、中国大陸、日本海の季節によって潮の流れを利用して対馬や半島南部と往来していた。当初大和朝廷は、敦賀や若狭、あるいは丹波(のちの丹後)から大和から進んでいったが、琵琶湖を経由して敦賀・若狭、丹波へ出るより、大和から円山川を下り、日本海へ出る最短ルートとして、重要になったのではいか。摂津へ丹波の氷上(いまの丹波市)は水分れという。南の瀬戸内海に注ぐ加古川と北東に流れ日本海に注ぐ由良川の、日本列島で最も低い分水嶺がある。丹波と但馬の境に遠坂峠があるものの、そんなに険しい峠ではないだろう。峠から粟鹿川が円山川に合流する。

『但馬故事記』(第一巻・気多郡故事記)に、

人皇15代神功皇后の2年、大県主・物部連大売布命もののべのむらじおおめふのみことの子・多遅麻国造たぢまのくにのみやつこ・物部多遅麻連公武きみたけ、府を気多県高田邑に置く。(今の久斗・東構境あたり・南構遺跡?)

45年、新羅朝貢せず。将軍・荒田別命あらたわけのみこと(豊城入彦命4世孫)・鹿我別命しかがわけのみこと(大彦命の末裔)*1

は往きてこれを破る。

(*1  将軍・荒田別命・鹿我別命  この両臣は神功皇后摂政期に、新羅鎮撫のため、征討将軍となって新羅に赴いた。この命が平定した比自[火本]ヒシホ他六国の名称は『日本書紀』と全く同じ)

比自[火本]ヒシホ・南加羅アリシヒノカラ・啄国トクノクニ・安羅アラ・多羅タラ・卓淳トクジュ・加羅カラの七国を平むける。兵を移して西に回り、古奚津コケツに至る。南蛮アリシヒノカラを屠はふり、もって百済クダラに賜う。

百済王は「もし草を敷いて座れば、おそらく火で焼かれ、木を取って座れば、おそらくは水で流されるであろう。もって、盟を表し、永久に臣を称する信条なり。」

新羅親征(征韓)となり、出石県主・須義芳男命は皇后に従い、新羅を征ち功を上げ、皇后は特に竃遇を加えている。(第五巻・出石郡故事記)

なんとしても日本を守らねばならない国家的危機意識があったのではなろうか?袴狭遺跡の大船団を描いた木版画は、のちの神功皇后新羅征伐を描いたものかも知れない。

あとではあるが、人皇37代孝徳天皇の大化三年、朝来郡朝来村*3と、気多郡高田郷に兵庫を造り、軍団を置く。(朝来軍団・気多軍団)

(式内兵主神社兵庫県朝来市山東町柿坪、式内久斗寸兵主神社兵庫県豊岡市日高町久斗)

人皇40代天武天皇白凰12年、城崎郡赤石原に兵庫を設け、兵主神を赤石原に祀る(式内兵主神社 祭神:スサノオ

同年 兵庫を出石郡高橋村に設け、兵器を蔵(オサ)む。(式内大生部兵主神社兵庫県豊岡市但東町薬王寺字宮内848)

同年 美含郡 兵庫を伊久刀丘に設け、兵主神を祀る。(兵主神社兵庫県美方郡香美町九斗)

人皇41代持統天皇2年、養父郡更杵村に兵庫を設け、大兵主神を祀り、これを更杵村兵主神社 祭神:スサノオ(養父郡糸井郷 いまの兵庫県朝来市和田山町寺内字宮谷)

人皇44代元正天皇の養老三年(719) 養父郡の兵庫を浅間邑に遷し、健児所(コンデイショ)を置く。判官・伊久刀首武雄は、浅倉に兵主神を祀り、その祖雷大臣命を赤坂丘に祀る。兵主神社(式内兵主神社兵庫県豊岡市日高町浅倉)・伊久刀神社(式内伊久刀神社:兵庫県豊岡市日高町赤崎)是れなり。

*3朝来村 式内兵主神社(祭神: 大己貴命オオナムチ)を兵庫の側に祀るとあるので、兵庫は朝来村(今の朝来市山東町柿坪)

以上のように、円山川流域にまず朝来郡・気多郡に軍団を配置し、ついで城崎郡出石郡、翌年に養父郡で、糸井から浅間へと円山川下流へ移している。

また但馬ではないが、氷上の水分れからすぐ、由良川につながる兵庫県丹波市春日町黒井に式内兵主神社

播磨国だが氷上からの加古川上流にも式内兵主神社兵庫県西脇市黒田庄町岡372-2

但馬のすぐ西の山陰海岸線に鳥取県岩美郡岩美町に佐弥乃兵主神社・許野乃兵主神社がある。

それよりだいぶ後になるが、たびたび半島南部が朝廷に歯向かってきた(倭人ではない民族が独立を図り始めた)ことが記されている。

INDEX
第一章 神話の中のアメノヒボコ [catlist id=603] 第二章 天日槍の足取りと神社 [catlist id=604] 第三章 ヒボコは鉄に無関係だった [catlist id=605] 第四章 ヒボコはいつ頃の人なのか [catlist id=608] 第五章 但馬国朝鮮半島南部への出兵基地だった?! [catlist id=607] 第六章 ヒボコは日本人だった [catlist id=606]